デザインについて考えてみる

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この記事は「Webデザインセオリー Advent Calendar 2015」の16日目の記事です。


デザインってどんな仕事にも役立てるすごく大事な要素だと思ってます。
また、デザイナー以外の人にもできるデザインに関われることもたくさんあると思います。

そこで今回はデザイナーの方向けというよりは、それ以外の人寄りの記事を書いてみようと思います。

デザインって何だろう

私は高校のころまで、デザイナーは今までにない斬新なものを作る人だと思っていました。
デザイナーになる人は生まれたときからすごい美術的な感覚があって、直感で次々とすごいものを作っていき、誰がみても良いと思えるようなデザインを生み出してる、まさに超人的なイメージを勝手に持ってました。

デザイン=ブランド(すごく高いもの)というイメージを持っており、「デザイナーの作ったものは高くて庶民には買えないなぁ~」とか勝手に思っていました。

高3のある日、ご飯を食べてるときに何気なくデザインの話になりました。
そのとき、母親が普段家で使っている醤油さしを指して、「これ、グッドデザイン賞を取ってるよ」と言われたことから、デザインに対する見方がガラリと変わります。
(ちなみにその時の醤油さしはこちら。)

「こんなに普通なものがデザインなの?」という強い衝撃を受けた私。
それから「デザインって何だろう?」という疑問を持ったまま大学に入りました。

デザインについて調べてみた

大学に入ってから、デザインに関して知りたい!という思いから、デザインに関する本を図書館で読むようになりました。
その時に読んだ本で特に印象に残った本がこの3冊です。

クジラは潮を吹いていた。
Posted with Amakuri
佐藤 卓
トランスアート
デザインの輪郭
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深澤 直人
TOTO出版
デザインのデザイン
Posted with Amakuri
原 研哉
岩波書店

こういった本を読んでいくうちに、デザインってとにかく「考える」仕事なんだなということに気づきました。

今までの私は感覚によってデザインが成り立ってると思っていましたが、そうでない部分もたくさんあるということを知りました。
この気づきをきっかけに「持って生まれた才能だけの世界だったら無理だけど、考えるお仕事だったら私にもできることはあるかも」と、デザインが今までよりもぐっと身近に感じるようになりました。

今、私が思う「デザイン」とは

「デザインとは」という話になると、デザイナーさんによって違うのですが、私は課題を解決したり、目的を達成することが「デザイン」だと思ってます。

以前、知り合ったクリエイターの方で「デザイナーはお医者さんに近い立場だ」とおっしゃられた方がいたのですが、まさにその通りだと思いました。

お医者さんって患者さんの持っている、問題や疑問を聞いてあげて、病気がなおるように解決してあげるのがお仕事ですよね。
デザイナーというお仕事もこれに近いと思ってます。

奇をてらった物を作るのではなく、何かを解決しながら、より良い方向へ導いていくのがデザイナーの仕事だと思っています。

Webにおけるデザイン

「解決」というプロセスにおいてはWebサイトにも当てはまります。

すごく凝った作りをしているけれど、どこに何があるかわかりづらいようなサイトもあれば、見た目の部分であまり凝ったことをしていなくても、すごく為になる情報がたくさん載ってるサイトもあります。

Webデザインにおいては、見た目だけ良くしてもダメで、一番重要なのは中身(コンテンツ)だなと常日頃感じています。

Webデザインのプロセス

1.まずはどんな人に伝えたいのかを考える

・こども?大人?
・男性?女性?
・学生?社会人?
・年齢は?
・普段何をしている人?

「誰に伝えたいか」によって、自然とデザインの進むべき方向はがらりと変わります。

2.相手が求めている情報は何か考える

誰に伝えたいかをきめたら、次に何を伝えたいかを決めます。

・どんなことに興味がありますか?
・どういうことに困ってますか?

などなど。
病院でいう問診票のようなものですね。

わからないことがあればネットで検索します。
そのときにユーザーが感じている「疑問や興味・不安」などをうまく返してあげるようなイメージです。

もし、何を伝えたいか迷ったときは、ターゲット層の人にアンケートや、インタビューをしてみるといいと思います。

3.伝えたいことを整理する

なんでもかんでも伝えようとせず、まずは一番伝えたいことに焦点を絞ります。

例えば、お店で買い物をしているときに、店員さんにちょっと困った声のかけられ方をしたことってないでしょうか。
商品をなんとなくみていただけなのに、その商品の説明を延々とされてしまったり…といった経験は誰にでもあると思います。

あれもこれも伝えようとすると、結局何が一番伝えたかったかぼんやりしてしまい、みる気が一気になくなってしまうこともあります。
まずは相手に興味を持ってもらうことが大切で、相手が興味を持ったもらった後に少しずつ情報を出せばいいと思います

 

4.実物よりもよく見せようとしない

たまに、すごい盛ってるデザインがありますが、事実をありのまま見せることってすごく大事だと思います。
サイトではすごくきれいにつくってあるのに、実際お店に行ってみると「あれ?なんかイメージと違うな」ってことがあったりします。そういう残念なギャップってやっぱり嫌ですよね。
個人的には8くらいのものを10にみせるのではなく、5〜7くらいでみせるくらいでちょうどいいのかなと思ってます。

ちなみに私の場合、残念なところもあらかじめ書いておいてくれるくらいが、信用できるので逆に好感度が上がったりします。

5.一回作ったら終わりではなく、継続するしくみづくり

一回作ったものがずっとそのままのデザインでいけることってまず無いと思います。

実は昔からある、ロングセラーのお菓子の中には、今の時代の味覚にあるように毎年少しずつ改良されているものもあるそうです。そういう風に、がらりと変えなくても、長期的に少しずつ良い方へ変えていくことも大事だと思います。

また、商品やサービスによっては、今はお客さんではなくても、将来的にお客さんになる可能性があるものもいくつかあります。
継続的にいいイメージを積み重ねていき、将来的にはファンになってもらうようなアプローチを考えていくことが理想だと思います。

誰でもできる デザインへのアプローチ

デザインの作業で一番大事なのは「考えること」だと思うのですが、これって実は誰でもしようと思えば、できることだと思います。

誰に、何を、どういう風に伝えたいか?といったデザインの一番の軸となる部分を、デザイナー以外の人が一緒になって考える機会がもっと増えればいいなと思います。

Webデザインは良い商品やサービスがあってこそだと思うので、良いものを作ろうという姿勢が結果Webの方にもつながってくると感じてます。

最後に。

いまだにデザインとは何か書かれた本を読むのが好きなのですが、毎回読むたびに、デザイナーさんによってデザインに対する考えや言い方は全然違うのが面白いなと思います。

なのでもし、デザイナーさんとお仕事をすることがあれば、その人にとってのデザイン論を一度聞いてみることをおすすめします。
きっと面白い話がきけるんじゃないかと思ってます。

中の人について

matsui
大阪でwebのお仕事をしています。
ブログでは最近学んだことや、勉強会に参加したことを書いてます。