今年で5回目を迎える、「Webデザイントレンド大阪版」
私は昨年、初めて参加して以来なので、今回が2度目の参加です。
昨年参加したときが、あまりにもおもしろかったので、今回もすごく楽しみにしていたイベントでした。
(※内容が気になる方はハッシュタグ #resem28 の方をチェックして頂ければと思います。)
「デザイントレンド」という名前ではありますが、流行りのデザインテクニックを知るというよりかは、デザインする上での心構えを再認識させてくれるイベントだと、個人的には思っています。
当日特に印象に残ったこと、考えたことがこの3つです。
- デザイナーもユーザの反応を知ることが大事
- プロトタイピングツールはコミュニケーションツール
- コミュ症とか言ってられない
デザイナーもユーザの反応を知ることが大事
モバイルデザインで「KPI」の話をされているときに、実感したことが、「デザイナーも解析結果を見れた方がいい」ということです。
モバイルデザインにおいては、「2軸での検証が基本」。
常識やトレンドにとらわれずに、常に検証と改善を繰り返していくことが大事
というようなことを、セッションではおっしゃられていました。
ついつい、「完璧なものを作って終わり」にしてしまいそうなところですが、検証をする時間やコストを、きちんと設けないと…と実感しました。
デザインする側は、毎回こだわりをもって制作するので、途中でいろいろ変えられてしまうことに嫌悪感があるかもしれません。
しかし、そこは、デザインがリニューアルされたことにより、ユーザーがどのくらい増えたのか、あるいは減ったのかといったことを日頃から少しでも意識して制作していくことで、柔軟に対応できるようになるかもしれません。
面倒でなかなかやっていなかったのですが、まずは自分のブログやサイトからでもいいので、そういった検証する機会を作っていきたいです。
プロトタイピングツールはコミュニケーションツール
プロトタイピングツールのお話をされているときに、
出来上がったプロトタイプをただ、クライアントに投げるだけではダメ。
クライアントを巻き込みながら、一緒にデザインを進めないと。
といったお話が。
以下、長谷川さんのブログcouldからの引用です。
クライアントや同僚にデザインを見せるときに絶対してはいけないことは「これはどうですか?」というあやふやな依頼を投げないことです。プロトタイプツールには必ずといって良いほど共有機能がありますが、そこで生成される共有 URL を添えて「フィードバックお願いします」とメールかチャットを送るだけだと、求めているフィードバックを得ることは難しいでしょう。
目的があやふやだと、見る側の反応は「この色は違う」「使いにくい」といった個人的な好みに近い感想になりがちです。プロトタイプにしても、デザインカンプのような静止画にしても、何のために作られ、どのようなフィードバックを求めているのかを明確にする必要があります。「デザイン」と大まかに考えず「ブランドに合っているか」「画面遷移は辻褄が合うか」「利用者の目的を達成させるための設計がされているか」など、デザインの何を解決しようとしているのか掘り下げた質問にするべきでしょう。
引用 プロトタイプに発生する溝と対処法
これはプロトタイプに関わらず、デザイン出しの段階でもいえることですね…。
ほぼ、完成したものをデザイナーが提出してしまったがために、作業に出戻りが発生することがあります。
「何のために、そのデザインになったのか」の思考の過程を相手にしっかり理解してもらうことが大事で、プロトタイプはそれを共有するためのツールというお話でした。
私は今まで、プロトタイピングツールは画面遷移など使いやすさの面で使うことしか考えていなかったので、「共有」という使い方は、目からウロコでした。
仲間を作ること
「Webは勉強することが多すぎて、鬱になる」という発言がときどき、あるけれど、それは間違い。「専門性の高い人を仲間にすることが大事」という言葉が、コミュ症の私にはグサっときました。
昔だったら、コーダーとデザイナーだけでサイトが作成できていたものが、最近では、撮影、編集、マーケティング、リーガル、ソーシャル…とたくさんの知識が必要になっています。
実際仕事においても、少ない回数でコンタクトをとってくる人よりも、何度もコンタクトをとってくれる人の方が仕事がやりやすいと感じることが何度かありました。
困ったときに、すべて一人で解決しようとせず、誰か他に聞ける人がいることは、すごい武器なんだなと改めて実感しました。
最後に。デザイントレンドに参加して感じたこと
とにかく、登壇者の方のアドリブがすごいということです。
スライドに書いていること以外のことで、その場、その場で発せられるコメント、一つひとつにハッとさせられることが、たくさんありました。
また、たくさんのサイトの中から、共通点を見つけること。
さらにそれらにユニークな名前をつけること。
これらが、相変わらずセンスがよいなぁと。
もちろん普段からよく登壇されているということもありますが、日々、たくさんのサイトを見て、分析してきたからこそだと思います。
※実際登壇者の方は、このイベントのために2週間くらいで1000サイト以上のサイトを見てるとのこと。
最近では、PCだけでなく、スマホサイトのこともあるので一つひとつわざわざ、挙動をみて…ということをされてるのを考えると本当にすごい労力です…。
自分も、普段からもっとたくさんのサイトをみて研究しないと…!というのを改めて感じました。
最近ではおろそかになっていた、デザインスケッチや、日々のPinterest収集などから、始めていこうかと思います。