第29回リクリセミナー「サイト更新ツールの最新事情!
ツールを使い分けて制作者もクライアントもがっちり!!」に行ってきた。
以下、当日のお話の中から印象に残ったものをざっくりと書いていく。
小規模案件の制作フローについて
小規模案件(10ページ位)の特徴
- 工数や手間がかかって小忙しい
- 短納期 + 低予算
- できれば、早めに手離れしたい
手間でいうと、中規模サイトを作るときとほとんど変わらないが、予算が低いというのが特徴…。
ヒアリングなどの手間は省けない。
そこで、Webサービス+SNSをうまく活用し、実装の手間を省こうというもの。
実例では Jimdo と Wix を例にあげてたが、最近本当にたくさんサービスがある。
(参考: 素人でも簡単に一流のホームページが作れる無料Webサイト作成サービス7選+α)
制作側からすると、ついつい実装することに目がいってしまいがちだけど、「お客さんが本当に望んでることは何か?」を考えていくと、制作側の人間もこういったサービスを使って時短するのはいいなと思った。
お客さんの
- すぐ作りたい
- 安くすませたい(お金がかかるのであれば自分ですませたい)
というニーズが満たせる上、作る側としても、空いた時間を勉強する時間や睡眠時間にあてられる。うまくいけば、お互いストレスフリーでいられる。
20ページくらいのサイトだと、流石に厳しくなってくるものの、まずはじめにWebサービスからスタートするのはアリで、こういうことを意識しておくと、時間とお金をかけたものの、あまりむくわれないサイトをつくることも減るのではと思う。
Jimdo
Jimdo
「今度、テレビで紹介されるから、サーバーを変えたい」というお客さんに対し、Jimdoで対応したという実例や、Jimdoはプロトタイプとしても使えるよという話があった。
Jimdoいいなと思った点
- サーバーやドメイン契約の手間が省略できる
- 同時アクセス1100でも平気
- お客さん側からは扱いやすい (逆にいうと制作側であれば扱いづらい点もある)
- 協業パートナーが大きいところ(KDDI)の安心感 (※運営はドイツ)
a-blog cms
a-blog cms
テーマの継承機能や、フォーム・スケジュール管理の実装などが取り上げられていたが、とても使いやすい印象を受けた。
CMS案件は、実際にデータが入ってからでないと、わからないことが多いので、先にCMSの設計をしてしまおうというお話も。
詳しいところは、著書が7/2に発売されるそうなので、読んで勉強したい。
ボーンデジタル
新規クライアント獲得について
営業の話で、「サイトをリニューアルしませんか?」ではなく「なんでサイトを運用できてないの?」というニュアンスのDMを送ったというお話がおもしろかった。
経費削減もかねて、一旦サイトを消してしまう。
SNSの更新業務に慣れてもらうことから始め、SNSが起動にのってからサイトをつくるというフロー。
せっかく作ったのに、そのまま…にならないためにも、こういう「更新するしくみづくり」から固めていくことは良いなと思った。
また、最近はネット上でやりとりするだけのお仕事もあるけど、「商売は人の顔をみてするの基本」という言葉がでて、本当にその通りだと思う。
全体を通して
制作者目線で、いきなりお客さん(+制作者)のハードルを上げるのではなく、お客さんのコンテクストにそって、段階をおって提案するのが大事なのではと感じたセミナーだった。
また、CMS選びにおいて、「この人が言ったからではなく、自分なりに触って感触をつかむのが大事」というお話もあったが、お客さんの要望に合わせて、提案できる幅はある程度あった方がいいと思うので、これを機に、もっと他のCMSやWebサービスもさわっておこうと思った。