WordBench大阪「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門!!」参加レポート

先週、WordBench大阪「Webサイト制作プロジェクトマネジメント入門!!」に行ってきたのでメモです。

スピーカーは大串さんことメガネさんで、当日の資料がこちら。
初心者にもわかるWebサイト制作プロジェクトマネジメント
あるあるネタから、タメになるノウハウまで、充実した内容でした。

PMBOK

一番うまく行った方法をまとめると、PMBOK®に書いていることと同じということで紹介されてました。
サイトから無償でダウンロードできますが、書籍で読みたいという方はこちら。

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す
林 千晶 高橋 宏祐
技術評論社
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以下、当日聞いていて印象に残ったことをピックアップしてみました。

オープンな状態にしておく

共有ツールはBacklogをメインで使っているそうで、実際使ってる案件を見せていただいたのですが、「OGP用の画像をもらう」という風にタスクを細かく登録しているのが印象的でした。 (1プロジェクトあたり100個ほどタスクが登録しているそうです。)
今まで、スケジュールについては、エクセルであることが多かったのですが、タスクが細かいと管理が大変になってくるので、こういうツールでガントチャートを作って共有できるのはいいですね。
また、Gitの情報なども、お客さんから見れるようすべてオープンにしているとのこと。
いつどれだけ作業しているか見えるので、スケジュールや予算を交渉しやすくなるというお話があり、なるほどなと思いました。
見積もりでお金だけ見せても、お客さんにとっては「何に」「どれだけ」時間をさいているのかわからないと思います。
私も過去に、「どのくらい作業に時間がかかったのか資料を提出してほしい」と言われたことがあるのですが、webのことをあまり知らないお客さんからしてみれば「なんでこれだけお金がかかるの?」という疑問を持たれるのも当然かなぁと。
お互い信頼して気持ちよく仕事をするためにも、スケジュールやタスクの見える化って大事だなと感じました。
お客さんにBacklogなどのツールを使っていただくのは、ちょっとハードル高そう…と思い敬遠していましたが、機会があれば導入してみたいです。

定期的に打ち合わせをする

複数の案件が重なっていて忙しい時期だと、連絡がない案件については、ついつい後回しになってしまうことってありますよね。
連絡がないのでそのままにしていたら、ある日突然連絡があり、いきなり忙しくなったり…。
打ち合わせをすることで、「ミーディングの日までに◯◯を用意しておく」といった風に、何かしら締め切りができるのが良いというお話があり、すごく納得しました。
締め切り間際になって「できてない!」と慌てることもなくなりますし、進捗の確認することで、その都度スケジュール調整できます。
お客さんと制作側、制作者同士の両方に言えることですが、コミュニケーションをマメにとることが大事だなと感じました。

ロケットスタートがおすすめ

初回打ち合わせのときには、ほぼできてる状態で提案するのがおすすめというお話も。
そうすることで現状あるデザインの修正からスタートになり、0からのスタートじゃない分、楽とのことでした。
これについては私も身に覚えがあり、コンペ案件だと企画のみ提出するよりも、デザインや動きの実装含めて作ってからプレゼンしたほうがお客さんの受けがよかったと聞いたことがあります。
また、最初の方にある程度動いておくことで、最後の方にバタバタすることも減るのがいいなと思います。

制作の流れ

紙を短冊状に切ったものでワイヤーを作る話や、ワイヤー作成にはSketchを使ってること、デザインよりもコーディングを先行して作るというお話もあったのですが、制作の流れにストレスが無さそうなのがいいなと感じました。
複数人で仕事をしているとなかなか変えづらいこともありますが、いろいろ試していけたらなと思いました。

最後に

webのお仕事をしていて、つらかった話もいくつかあったのですが、聞いていると自分は恵まれた環境だったなと改めて思いました。
基本的にやっていることは同じだったのですが、楽しかったなと思える案件と、ただただつらいだけだった案件いろいろあります。
webは一人でつくることより、複数人で作ることの方が多いので、いっしょになった人と楽しくお仕事ができればと思っています。
自分の場合、ついつい技術方面ばかりに目が行ってしまうのですが、ディレクションの領域も、もう少し学んでいこうと改めて感じました。