IT関連の勉強会にあると便利な名刺。
はじめて参加した勉強会で驚いたのが、会社の名刺ではなく、個人の名刺を持っている方が結構多いということです。
(ときどきではありますが、会社用と個人用との2枚でもらうこともあります。)
ここ、1年ほどあちこち、いろんな勉強会に顔を出すようになった私ですが、そろそろ自分用の名刺を作ってみることにしました。
そもそも今まで名刺を作らなかった理由…
現在勤めている会社では、名刺交換する機会がほとんどなく、「このまま使わないままいるのはもったいないな・・・」と思っていました。
「退職までには全部使い切りたい」という思いがあったので、勉強会では会社の方の名刺を渡すようにしていました。
はじめのころは勉強会や懇親会に参加する事態、ものすごく緊張し、なるべく人と話すのを極力避けていた私ですが、参加されている方々がやさしい人ばかりでみなさん快く名刺交換をしてくれました。
1年ほど経った今では、元々は2箱分ほどあった名刺も今では数えるくらいになりました。
個人名刺を持つ理由・メリットは?
このまま会社の名刺でもいいかなとも思っていたのですが、将来的にはフリーランスで活動していきたいという思いがあったので、営業という意味もかねて個人の名刺を作ることにしました。
また、名刺にTwitterやFacebookアカウントを書いている人の方が、勉強会後に繋がりやすいように感じていたので、そういった情報も載せたいなと思ったのも理由の一つです。
会社・組織としてでなく、一個人として覚えてもらえるようなればいいなという思いもあって、一から自分で作ってみることにしました。
まずは、名刺にのせる内容とコンセプトを決める
自分が人からみて「どういう人として覚えられたいか」を考えつつ、掲載する内容を決めていきましょう。
今まで頂いた名刺を見てみると、人によっていろんなことを書いていておもしろいです。
名刺にのせる内容例
- 名前 or SNSのアカウント名
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- URL
- QRコード
- Twitter・Facebook・Github・Instagram・Skype・Chatworkなどのアカウント名
- フリーランスの方であれば屋号、WEBサービスをされている方はサービス名
- 肩書き
- キャッチコピー
- 仕事の内容や方針・得意分野
- 似顔絵やSNSのアイコン
- イラスト
- 使用しているツール(Adobe製品やCMS等)や得意な言語
名刺のコンセプト
会社の名刺はきっちりしたものが多いですが、個人の名刺は、自分の得意分野や仕事内容などをしっかり書いている人が多いように思います。
グラフィックデザイナーさんであればフォントや紙選びが凝っているのはもちろん特殊印刷をしていたり、イラストレーターさんであればイラストを大々的に使うデザインであったり、自分の得意分野を押し出したデザインでとても印象的です。
両面印刷をする場合…
両面印刷をする場合はどちらに何を印刷するか決めます。
例:
(表)日本語版 / (裏)英語版
(表)ロゴだけ / (裏)ロゴ以外の情報
(表)名前だけ / (裏)名前以外の情報
(表)基本情報 / (裏)メモ書き用罫線
(表)基本情報 / (裏)全面イラスト
内容と合わせて配色についても決めていきます。
片面は全面色を付けてメリハリを付けるデザインもよく見かけますね。
予算と折り合いをつけつついろんなバリエーションを考えてみましょう。
サイズと形
標準の名刺サイズは55×91mmがです。
(上下左右、仕上がりのラインから3mm以上内側に配置する必要があります。)
変形サイズとしては、正方形であったり、角丸、また、サービスなどに特化した形(家やキャラクター等)といったものもありますね。
フォントのサイズ
現役グラフィックデザイナー!というわけではないのでおこがましいですが、初心者でフォントサイズに困っている人は大体この位にしとくといいのではないかな…というものを。
(※フォントの種類や印刷方法にもよるので、あくまでも目安です。)
- 会社名などのロゴ:10pt〜15pt
- 肩書き:7pt
- 名前:14〜19pt
- 名前ふりがな: 6〜7pt
- 住所・電話番号・メールアドレスなどの最小文字:5.5pt〜8pt
印刷屋さんにもよるのですが、5.5ptより小さいのはさすがに見づらいように思います。
6pt以上を推奨としてる印刷所屋さんもあるので、個人的には最小サイズは6〜7ptぐらいがおすすめです。
最小で4ptで印刷ができるケースや、7pt以下の文字だと加工できないケースもあるので、迷っている人は一度印刷所屋さんに確認してみましょう。
最小線幅は0.25〜0.5ptくらい、加工する場合は0.5ptくらいは必要になります。
ディスプレイ上ではいい感じに見えても実際プリントしてみると大きく感じることがあるので、一度はテストプリントをするのをお勧めします。
印刷屋さんのサンプルでフォントサイズについて書かれているものもあります。
サンプル請求があるところはぜひサンプルをお願いしてみましょう。
フォントの種類
名刺はシンプルな分、フォントを変えるだけでイメージががらっと変わります。
パソコンに始めからインストールされているフォントで適当に選ぶとどうしてもダサくなってしまうので、いくつかおすすめのフォントをピックアップしました。
<明朝体>
リュウミン、秀英明朝、平成明朝、筑紫明朝、正楷書
<ゴシック体>
新ゴ、秀英角ゴシック金 or 銀、秀英丸ゴシック、じゅん、ゴシックMB101、カクミンM、中ゴシックBBB、ヒラギノ角ゴ、AXIS
<少し変わったフォント>
フォーク、UDタイポス、丸フォーク、解ミン、陸隷
<英語>
Arial、Helvetica、ClearTone SG
「有料フォントを買うのはちょっとお金が…」という方でも、Adobe Creative Cloudに入っていれば、Typekitで使えるフォントがいくつかあります。
CCは入っていないという方は、Illustrator単体プラン(月980円)が一番安くすむのでおすすめです。
フォントの調整
フォントは種類だけでなく、文字間を広げてみたり、狭くしてみたり、フォントサイズを変えるだけでガラっと印象が変わります。
ただ置くだけでなく、いろいろ変更して自分なりにしっくりくるまで調整してみましょう。
レイアウト
とにかく“揃えること”を意識するだけで、大分きれいになります。
また、余白を広めにとるとそれらしく見えるます。
フォントサイズを小さめに+余白を広めにとる これだけでちょっぴりプロっぽい仕上がりになります。。
印刷会社さんを決める
今回は実際私が利用させていただいたことがある会社で、初心者にもお願いしやすい印刷屋さんをピックアップしてみました。
グラフィック
一度、その日中に名刺が欲しいというときがあり、利用させていただきました。
京都の勉強会で午後からの開催だったのですが、朝一で送ったデータが、お昼には刷り上がったというメールが来るという迅速な対応でした。
納品したデータに問題があったり、繁忙期っだりした場合はさすがに難しいとは思いますが、とにかく京都でスピード重視で印刷をお願いしたいときには特におすすめです。
ファイルデータの作り方もWebに丁寧に書かれているので、印刷所屋さんにお願いしたことがない私でも安心してお願いできました。
少部数からも対応+お値段が良心的なのもすごくありがたいです。
レトロ印刷
以前、工場見学やワークショップに参加させていただいたこともあるのですが、アットホームな雰囲気からなんとなく個人でもお願いしやすそうな雰囲気だったので、名刺の試し刷りをお願いしました。
サービスでいうと厚紙で印刷の「レトポミニ」というものです。
試し刷りは、トンボがついた状態でA4の紙に4枚分の名刺が印刷されたものになります。
試し刷りと一緒に、スタッフさんからのアドバイスを書いた手書きメモが頂けるのもポイントです。
配送日や値段もしっかりWeb上で書いてくれているのでスムーズにお願いできました。
まとめ
色々書きましたが、個人の名刺のデザインは自分のイメージにピッタリあうものを選ぶのが一番良いと思います。
これが正解というわけではなくあくまでも迷ったときの参考程度にしていただければと思います。
自分の名刺を作るにあたり、サンプルのデザインをいくつか作ってみたので、後日気が向いたら追記していきたいと思います。