「ウェブデザイナー向けランディングページセミナー」参加レポート

ウェブデザイナー向けランディングページセミナーに参加してきたので、恒例のレポートを。

メインセッションを登壇されてた中尾さんの書籍がこちら。

以下、自分の備忘録もかねてのレポートです。

ランディングページをつくる前に

そもそも、商品の購入画面やお問い合わせのページがひどいと本末転倒なので、まずはそこだけでも手をつけようとのことでした。
場合によってはランディングページを作らなくても、別の方法で売上を上がることができます。美しいランディングページを作ることを目的にしないようにという言葉が印象に残りました。

2つの購買心理

ユーザーの気持ちの変化として、「Solution」と「Desire」、この2つの購買心理を理解して設計しようというお話。

  • Solution(解決)… 必ず必要になるもの
  • Desire(欲求)… 特に必要はないけれど、欲望を満たすもの

パソコンが壊れたから修理をお願いしたい場合はSolution、趣味で遊ぶためのゲームであればDesireという感じです。

Solutionの購買心理

期待 → 共感 → 比較 → 信用 → 不安 → 感情 → 行動 
論理的に読み始めて、感情で買うのが特徴。
感情のスイッチをいれるのがコツで、お客さんに好きになってもらうことが大事。

Desireの購買心理

共感 → 想像 → 比較 → 信用 → 不安 → 理由 → 行動
感情で読み始めて、論理で買うのが特徴。
お客さんに購入するときの言い訳を用意してあげるのがポイント。

ランディングページのコンテンツに当てはめると…

期待・共感… メインビジュアル・キャッチコピー
比較… 他社との比較・差別化
信用…お客様の声、数量的なデータ
不安…よくある質問、アフターフォロー、返金保証
感情・理由…特典、購入後のイメージ、商品開発時の思い・潜在的な期限
といったかんじでしょうか。

キーワード

検索キーワードからお客さんの意思を読み取って、一番伝えるべきことを決めようとのこと。
検索キーワードにはお客さんのニーズが反映されており、検索行動については3つのカテゴリに分けられるそうです。

  • Do (したい) … ユーザーがアクションするための検索
  • Know (知りたい) … ユーザーが知るための検索
  • Go (行きたい) … 目的のサイトに移動するための検索

ランディングページのようにコンバージョンに繋げたい場合は、「Doキーワード」かどうか見分けることがポイントになります。
例えばリスティング広告の業者を探している人の場合…
<Knowキーワード 例>
リスティング広告 費用
リスティング広告 効果
リスティング広告 運用
<Doキーワード 例>
リスティング広告 代行 費用
リスティング広告 業者
リスティング広告 運用代行
絶対こうだとは言い切れませんが、ユーザーが情報を知りたくて検索したのか、それともどこかにお願いしたくて検索したのか、その心理をキーワードから読み取ろうというお話。
キーワードを元に、ユーザーが本当に求めてるものを考えてメインビジュアルを作ります。
キーワードによって、請求ポイントが変わるので、そこを間違えないようにしようとのことでした。

メインビジュアル(キャッチコピー)

流入経路によってメインビジュアルのキャッチコピーを変えるという話。
参考として、商品をすでに知っている人と、知らない人向けに、メインビジュアル(キャッチコピー)を変えている例が紹介されてました。
自分の場合、いつもデザインを作るときは1案だけなので、今後はこういう出し分けの提案もしていければと感じました。

比較(競合分析)

競合分析は真似るというよりも、自社の強みを知るためにも大切とのことで、競合調査表について紹介されてました。

  • 商品
  • キャッチコピー
  • 販売実績・お客様事例
  • 選び方
  • こだわり・強み
  • SNSの使い方
  • メディア掲載実績
  • 注文方法、配送、送料
  • 独自コンテンツ(対談・動画など)
  • 感じたこと

これらの項目で、狙っているキーワードの1ページ目を調査。
調査中、すごいと思ったページがあれば徹底的に見て、感じたことなども記載しておくとのこと。
ある程度比較し自社の強みを得た後は、広告文のポジショニングをどうするか考えるそうです。
このあたりの調査については、さらに自分なりの項目を加えてみたりし、何度かやっていくうちに、コンテンツだけでなくデザインの勉強になりそうだなと思いました。

ターゲット

「なぜ買ってくれたのか」だけでなく、どのターゲットに請求するのが一番売上が上がるのか、どのタイミングで買うかを考えようとのこと。
また、ターゲットによって、どこに広告を出すかが変わってくるので、広告の種類をいくつか知っておこうというお話もありました。
私はあまりやったことがないのですが、webでの広告の種類をあげるとこんなかんじですかね。

  • リスティング広告(検索連動型/ディスプレイ連動型)
  • アドネットワーク広告
  • アフィリエイト
  • 動画
  • SNS(Facebook/Twitter/LINE)
  • 記事広告(ブログ/NAVER)

広告用のバナーを作ることもあるのですが、どういうのがクリックされて、購入につながるか、正直なところあまり分からないので、何度かトライアンドエラーを重ねるしかないのかなと思っています…。このあたりはもし詳しい人がいれば、一度聞いてみたいですね。

お金の話

初回は相談料をいただいくようにしているものの、受注につながった場合は、相談料を無料にしたり、また、日頃お世話になっている方にはサービスすることいった話も。
基本、安売りはせずお客さんとの関係性に置いて自分が下にならないよう意識しているとのことでした。
ランディングページをつくるのには、3ヶ月ほどと、結構長い時間をかけているというとのこと。
リスティング広告をしている場合、どれだけ売上げたかの成果が数値ではっきりと出るので、なかなかシビアな世界だなといつも思います。
もちろん、その分やりがいはあるかと思いますが、最初のお仕事を受けるかどうかの選択が結構大事なように感じました。
作成されてたページはどれも本当にボリューミーで、コンテンツがぎっしりつまっていたのが印象的だったのですが、そもそもの商品に魅力を感じる部分がないと、これだけコンテンツは作れないでしょうし、良い結果に結びつかないだろうなと思いました。

最後に

LPに限った話ではないですが、デザインするときに、文言がもらえず自分で考えることもあって苦労することが多々あります。
お話を聞いていて、webデザインにおいては、コンテクストを意識することが大事だなと改めて感じたセミナーでした。
今回のセミナーと直接関係はないですが、前にランディングページをつくるときにお世話になった本がこちら。セミナーを踏まえて改めて読み返したいと思います。

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煽り芸人の人に、「LPのセミナーに参加したんだから、LPを作るのは当たり前だよね?」と言われたので、来年の年明けぐらいにはなにか作りたいです。
(LPのワークショップとか誰か開いてくれないかなー)